アスペルガー(ASD)が定型発達の人に共感するたった1つの方法という記事の中で、

と書いた。
今回は、その具体的な対策を書く。
ポイントは2点。
- 会話の情報量を増やして遊ぶ
- 人に任せて避ける
そもそもアスペルガーもといASDが上辺の会話をしんどいと思う理由は、
- 情報量がなさすぎて興味を持てない
- 興味を持てないから意味も感じなくて退屈
この2点だから。会話を広げて情報量を多くして遊ぶか、人に任せて発言を避ければいい。
おすすめ度★★★★★ 他の人に話を振る
表面的な会話が苦手な人にとって、究極の対策となるのが、バカなふりして、人に話を振ること。
複数人での会話なら・・・・・・




こうしてテキトーに話を流して人に任せる。
これの何がいいって、好かれる。
- 自分の話をしたい
- 頼りにされたい
- 興味を持たれたい
こういう傾向が定型発達(ふつうの人)には多い。
人間は、自分の話を肯定的に聞いてもらう時、食事やセックスと同じくらいの快楽を感じるとまで言われてる。
参考論文▶Disclosing information about the self is intrinsically rewarding
つまり、人に話を振るということは、
- 自分は発言しなくていい
- 人を気持ちよくさせれる
- 人に好かれる
という魔法のメソッドなわけです。
おすすめ度★★★★☆ 相手を主役にする
一対一の会話だと、前項の「他の人に話を振る」が使えない。
じゃあ、目の前の相手に話を振り返せばいい。主役にしてあげる。
ここでもバカなフリするのが大切。





───という感じで、あたかも興味津々で食いついてるようにリアクションする。(悪い顔)
1時間くらいこれを繰り返してると、相手は心地よい疲れを感じて、会話がお開きになる。(悪い顔)
注意点が2つ。
- やっつけな雰囲気を出さない
- なるべく同じ言葉を使わない
あまりにもイヤそうに話を聞いてると、さすがに伝わってしまう。
特に、「なんで?」とか「へぇ~」とか、同じ言葉を連発するとキケン。
なるべく表現を変えて質問するのが大切。
おすすめ度★★★☆☆ 席を立つ
上辺の会話どころか、もう話を聞くのすらしんどくなったら、席を立って帰るのも有効。
電話なら即切り。

と思うかもしれんけど、定型発達さんは、ブチキレたことや嗚咽して号泣したことさえ、すぐお忘れになられるから大丈夫。
上手に理由を作ればいい。嘘も方便。
- 電話がかかってきたフリ
- 体調が悪くなったフリ
- 急用を思い出したフリ
- 家族に「帰ってこい」と言われたフリ
- パートナーに呼び出されたフリ
…etc
4と5に関しては、普段から家族やパートナーに「こういう時は出汁に使わせてね。いざという時は話を合わせてね」とお願いしとけばOK。
あとは、慌ただしい感じを出して台風のように去る、電話を切る、で完璧。
おすすめ度★★☆☆☆ 無視する
表面的な会話に疲れた時は、無視すればいい。

そう思うかもしれない。
でもリアルに想像してみて。
相手がなんだかんだ話してる時に、こちらがぼーっと虚空を見ながら無言を貫くと、どうなると思う?
怒られる?嫌われる?
いんや、無視すると心配されるんです。
- 体調わるい?
- 話つまらない?
- 何かあった?
こうして心配される確率の方がこれまで高かった。
こうなると、その場を去る口実ができる。
関係も悪くならないし、スムーズに会話を避けられる。
───とは言っても、人の話を無視するって、慣れないとメンタル消費すると思うから、慎重に試して。
おすすめ度★☆☆☆☆ 会わない
あまりにも上っ面の会話が苦痛な場合は、会わないのも選択肢のうちの1つ。
ただ、あんまりおすすめしない。
理由は2つ。
- 会わない理由を考えるのが大変
- 関係性が続く限り罪悪感も続く
相手が友達なら関係はずっと続くわけやから、何度も何度も会いたくない理由を考えるのはとても大変。
会わないこと自体に罪悪感が湧いたり、ストレスになったりする。
おすすめ度∞ 絶縁
おすすめ度が計測不能なくらい有効な「上辺の会話対策」は、絶縁。
そもそも一緒に会話してて疲れるような相手とずっと関係を続けるのって自傷行為。
話してても、無言でも、本当に自分が心地よいと思える人とだけ繋がった方がハッピーは増える。
どう頑張ってもそういう良好な関係を築けそうにないなら、切ったほうがいい。

あまーーい!!(スピードワゴンじゃないよ)

たとえ小さな砂粒のような「イヤだなぁ」「しんどいなぁ」という気持ちでも、いつか鉄球になる。
その果てには必ず自傷他害がある。
鉄球になる前に先手を打つことでのみ、ハッピーライフは訪れる。
しんどい人間関係が、学校なら転校か積極的不登校、仕事なら転職か独立、家庭なら別居・自立。
「ハッピーライフは良き人間関係で作られる」と、どんな分野の学問でもすでにわかってるから、フルコミットすべし!
生き散らかそう。
コメント
このような発達向けのソーシャルスキル(テクニック?)を紹介したサイトには出会ったことがなく、読んでいて何度も膝を打ちました!人の意見を到底認められず、上から目線と言われても、そっちが下にいるだけでしょ、と。むしろ自分は未熟だと思い込み、それを補おうと必死で勉強してきたからこその自負も手伝って、今でも周りが馬鹿に見えています。診断はつかなかったものの、自分ではADHD傾向があると思っていたので、それがアスペの可能性もあったというのは目からウロコでした。ありがとうございました!
アスペイズムのたーひとです。
まめ母さん、1ヶ月近くも返信が遅れてしまいごめんなさい!昨年末から体を壊し、ブログ放置でした。
「自分が人と違うこと」や「自分が相手と異なる意見を持つ理由」などを自覚してる場合、発達障害というよりかは、ギフテッドか、発達×ギフテッドの2Eである可能性が高いですね。もちろん、明確に白黒が分かれてるわけじゃなく、グラデーションはあります。
判断基準として、たとえば「何回言えばわかるんだ!」といった有名な文言がありますが、実際に検証した結果は「平均532回」だったそうです。
参照記事はこちら
532回言われないと、物事を理解したり覚えたりできないのが「平均的な学習能力」なんて、にわかには信じ難いですよね。
もちろん、対象グループの偏差値によって結果はかなり左右されるとは思いますが。
いくらグラデーションとはいえ、これだけ感覚の溝があるということは生得的な思考力や理解力の差は極めて大きいということになります。
知能の差が人間の価値を決めるわけではありませんが、シンプルに「思考の大半を理解し合えない人」は想像以上に多く存在し、同じフィールドで共存しようとすると疲弊して擦り切れるんで、関わらないのが最善策です。
ムリせず楽しく生き散らかしましょ!