知っておけば絶対にめちゃくちゃ幸せの近道になる、万人共通のロジック集。
何歳でもいいけど知るのが早ければ早いほど◎。
自身、機能不全家庭と持病で満足な教育を受けられず、ほとんど独学で教養を得た。
今回紹介するロジックを、もし10代で教わることができてたら、数百倍は早く幸せに到達してた。
理論、法則、専門用語が並ぶけど、文系+感覚タイプの僕でも、知ることで人生や心が変わったから、本当に万人におすすめやで。
① KPI(ケーピーアイ)
Key Performance Indicatorの頭文字。
直訳すると、重要業績評価指標。
「目的を達成できる手段をちゃんと取れているかどうか」を判断する指標のこと。
目的の例 | 手段 | KPI |
ダイエット・筋トレ | 運動・食事制限 | 見栄え・体重・体組成値・体調・気分 |
蓄財 | 仕事・投資・倹約 | 収入・支出・預金残高・満足度 |
病気の治療 | 診察・投薬・カウンセリング・食事・運動 | 症状・薬の量・通院の頻度 |
良い人間関係を作る | 自己理解・コミュニティ・SNS | 幸せな時間量・イヤな時間量・トラブル量 |
会社の利益を上げる | 無駄コスト⬇・成約率⬆・福利厚生充実 | 顧客数・労働時間・離職率 |
人生において、達成したい目的、解決したい悩み、満たしたい欲望、それぞれに最適解がある。
個人でも組織でも同じ。
間違いに気づき、最適解を探すマインドを、KPIという言葉を知っとくだけで維持できる。
用例:「KPIを見直そう」
② クズネッツ曲線
学習曲線、成長曲線とも言う。
目的を達成する時、悩みを解決する時、欲望を満たす時、決まって辿るプロセスを表した曲線。
連続したS字を描く。
・導入期
変化を起こそうと何かを始める or 何かが始まる時期。
・停滞期
なかなか変化しない時期。
・ティッピングポイント
ある時、急に変化が起こり始める瞬間のこと。
・ブレイクスルー
ティッピングポイントまで粘って急激な変化が起きること。
・飽和期
ある程度、変化し終えたらまた変化が少なくなってくる時期。
以上をループする。
伸びる時は指数関数的に伸びるけど、もしどこかの時点で、変化を起こす力がプツリと途絶えたら、みるみる逆行し始める。
筋トレ、ダイエット、スキルや知識の習得、蓄財、禁煙、人間関係の構築、SNSで知名度を上げる、日本の経済など、どんなミクロでもマクロでも応用できる曲線。
ちなみに感染症のパンデミックも同じ曲線を辿る。
③ 2 : 8の法則(ニハチのほうそく)
別名:パレートの法則、ユダヤの法則、宇宙の法則
全ての物事は、78:22で構成されてるという法則。
およそ8:2だから、ニハチ。
上述のクズネッツ曲線で言うと、飽和期の手前までが8割。
例 | 78% | 22% |
空気 | 窒素 | 窒素以外 |
人体 | 水分 | 水分以外 |
地球 | 海 | 陸 |
働きアリ | 働く | サボる |
意志 | 無意識 | 意識 |
納税額 | 2割の富裕層 | 8割の庶民 |
企業の業績貢献度 | エリート | 凡人 |
差別・偏見 | マジョリティ | マイノリティ |
目標達成のプロセス | 努力・根性・物量・人海戦術 | 合理・効率・頭脳 |
不変の法則だから、法則をどうにかしようとしたり、気づかずに別の割合だと思い込む「完璧主義者」の人ほど悩み、トラブルライフになる。
自意識過剰をこじらせてムリするのはやめよう。
④ 2 : 6 : 2の法則(ニロクニのほうそく)
別名:ベルカーブ(正規分布)、イノベーター理論
上のニハチの法則の詳細ver.。左端からド真ん中までがS字(クズネッツ曲線)になってるでしょ。
例 | 20% | 60% | 20% |
性格傾向 | ギバー、テイカー | マッチャー | ギバー、テイカー |
所得 | 貧困層 | 中間層 | 富裕層 |
カースト | 敵 | どちらでもない | 味方 |
参入順 | イノベーター
アーリーアダプター |
アーリーマジョリティ
レイトマジョリティ |
ラガード |
得するギバー・損するギバー
- 自己犠牲型のギバーが下位10%、自尊心があるギバーが上位10%
- 能力の低いテイカーが下位10%、能力の高いテイカーが上位10%
下位20%では、自己犠牲型のギバーが究極のテイカーに永遠に搾取される地獄がある。愛情と教養がないけど賢さや優しさを持ってる人が、自殺しやすくなる大きな一因。
ギバー:与える人 テイカー:奪う人 マッチャー:お返しする人 |
善を敵視する人もいれば、悪に味方する人もいる
敵意さえなければ、自分の味方で居てくれる人は全体の2割は居る。
味方の少ない人生な気がする人は、生きてる(生きてきた)フィールドが狭いだけ。
数を撃てば当たる!じゃなくて、自分に合った人やコミュニティをピンポイントで探せば味方は増える。
早く気づき、早く始め、長く継続する者が最強
イノベーター:最先行者 アーリーアダプター:先行者 アーリーマジョリティ:先発多数組 レイトマジョリティ:後発多数組 ラガード:遅滞組、無関心 |
人間社会は「先行者利益」がもっとも大きい。
早く産まれた者、早く富んだ者が人間社会のルールを作ったでしょ。
人類の進化、技術進歩、資本主義などマクロ視点からも、学校のテスト勉強、仕事のイノベーション、人間関係の断捨離などミクロ視点からも、早く始めて継続した者がトクする不変の法則。
⑤ 1 : 5の法則(イチゴのほうそく)
1:5の法則:決まりきったことをする時の労力と、新しいことを始める時の労力の比率。
????例
- 新しい人間関係を作る労力は、今いる友だちとさらに仲良くなる労力の5倍かかる
- 新規顧客を獲得するコストは、見込み客や常連客を維持するコストの5倍かかる
- 悪い生活習慣をやめるのは、続けるより5倍大変
実は、ニハチの法則と同じ。
1:5を、足して10になるよう分配法則で計算すると、1.6:8.3。
そそるでしょ。()
⑥ 平均値=幻
平均値:存在しない幻の数字。
中央値:実在する数字。
例
Aさんは100万円持ってます。Bさんは1000万円持ってます。所持金の平均額は550万円です。
……あれ?550万円を持ってる人はどこ?───という話。
もしCさんやDさんが平均額を見て、
「自分は550万も持ってないから平均未満だ~」
なんて劣等感を抱いたとしたら、一体キミらは誰と比較・競争してるんや?ってなるでしょ。
学業や仕事の成績、老若男女の人生設計、お金、あらゆるアンケートやデータの「平均」という言葉は、すべて無視してOK。まぼろし~。
見るなら「中央値」を見よう。
⑦ 相対と絶対
相対:比較可能。無限大。
絶対:比較不可能。唯一。
相対値と絶対値、相対価値と絶対価値、相対評価と絶対評価など。
例
- 年収300万は、日本では下位22%で相対的に貧困層、世界では上位2%で相対的に富裕層だが、幸せには絶対的に関係ない
- 好きなハリウッド俳優やモデル、アイドルは相対的に美しい or カッコいいが、恋人は絶対的に無条件に好き
- 今回のバスケの試合では絶対的に負けたし、他の選手よりプレーが相対的に下手だったが、前回の試合よりは相対的にイイ動きができたからOK
- 「無能」「嫌い」「キモい」と言われても、それら相対的評価は妄想の決めつけだから、存在価値の絶対的評価は揺るがない
人間のステータスは相対価値で、人間の存在そのものが絶対価値。
⑧ バイアス
バイアス:偏見。
人間は無意識にたくさんのバイアス(思考の偏り)を持ってる。
このバイアスが、人を不幸にも幸せにもする。
長くなるから詳細はこちらの記事に書いた。
⑨ 六次の隔たり
六次の隔たり:すべての人間は、文明に触れている限りどこかで間接的につながっていて、影響を与え合って支え合ってるからこそ生存できているという仕組みのこと。
微々たる影響が、ミルフィーユのように積み重なってみんなが繋がってる。
老若男女、健常者、病人、障がい者、貧乏人、金持ち、パリピ、ぼっち、ひきこもり、植物状態の寝たきり、総理大臣、金メダリスト、ハリウッド俳優、外国のジャングルの奥地に住む民族、みんな繋がってる。
誰もが、それぞれの意識の介在とは無関係に、事実として生かし合ってる歯車の1つであり、それ以上でも以下でもない。
⑩ 日内変動
日内変動:己の行動とは無関係に、一日の中で体調がイイ時とワルイ時があること。
サーカディアンリズムとも云う。
一日の中で、時間帯によって変化する不可抗力がある。
引力、気圧、気温、自律神経の偏りなど。
潮の満ち引きでわかるとおり、地球の体積の7~8割を占める海水でさえ引力の影響を受けるから、人間なんかひとたまりもない。
台風が近づくと、低気圧で新品のスナック菓子の袋がクシャっとヘコむことからわかるとおり、人体の血管や内臓なども影響を受ける。
どれだけ健康に気を使ってたとしても、日内変動の影響は避けられないから、体調やメンタルが万全じゃなかったとしても己を責める必要はない。
⑪ マイクロバイオータ
マイクロバイオータ:細菌叢(さいきんそう)。
特定の環境下にいる微生物の集合のこと。
人間の体には、約1000種類の微生物が100兆匹以上いる。共生微生物と云う。
腸の中にいる共生微生物(腸内細菌叢)が、人間の免疫を司ってる。
免疫は、その人の体質と性格を作る。
抗生剤など薬の使用、ストレス、飲食物、吸入物によって、共生微生物のバランスが変わるから、免疫が変わり、体質と性格が変わる法則。
病弱になったり、痩せやすい・太りやすい体質になったり、好き嫌い、消極的・積極的、IQまで影響を及ぼす。
⑫ 因果の法則
原因と結果の法則のこと。
過去の集大成が現在。
現在の集大成が未来。
「原因がわからない問題」が現在にあったとしても、必ず過去に原因がある。
並行世界線が証明されない限り、この世には偶然がない。
どんな悲劇も、どんな喜劇も、不可抗力も、必然で起こってる。
ゆえに「幸せの花」が未来にあったとしても、自分の手で現在に種をまかないと絶対に花は咲かない。
種まき大切。
⑬ マインドフルネス
マインドフルネス:意識を今だけに集中すること。
時間は、未来から過去に流れていて、過去はどんどん遠ざかっていくのみ。
人間があれこれ問題視しがちな過去は、すなわち「人間の記憶」のことだから、物理的には一切存在しない。
未来も今ここには存在しない。
人は産まれた瞬間から死ぬ瞬間まで、常に「今」に意識があって、「今」だけを生きている。
「今の意識」を、もう存在せずに遠ざかっていくだけの過去に向けてる間、ずっと未来を捨てている状態。
後悔や黒歴史がどれだけあろうと、それが現在にどんな影響を与えていようと、過去はもう存在せず、残念ながら責任転嫁もできない。
現在の己の記憶に、己の感情が振り回されてるだけだと気づき、「現在以降の自分が幸せを感じるため」に全力で生きることが大切。
こちらの動画でもう少し詳しく解説してる。
⑭ マーケティング
マーケティング:商品やサービスを、どこの誰にどうやって売るかの仕組み。
マーケティングを言い換えると、心理操作。
大企業は数億円以上かけてこのマーケティングを行う。
すべての経済活動はこのマーケティングの法則を利用した茶番、心理ゲーム。
僕らが日々、目にするもののほぼ全てがこのマーケティングによる心理ゲームの一環。
商品を買ったりサービスを使ったりしてることを、知らないうちに「自分の意志で選択したことだと錯覚」させられてる。
全然満たされない、何かが足らないという欠乏感がある人は、すでにやられてるから要注意。
自分の心が本当に豊かになる物事に、優先してお金を使おう。
⑮ お金は経済の血液
汗水を垂らして働いたお金がキレイで、投資などで儲けたお金は汚い、みたいなイメージがある人は多いと思う。僕も昔そうだった。でもこれらは自意識過剰。
嫌儲(けんちょ、けんもう)思考という。
お金は経済の血液だから、循環こそが命。経済の法則。
出どころや入りどころは、てんで本質じゃない。
資本主義経済という仕組みの中で、お金が流れてるかどうか、これがすべて。
お金という「ツールのうちの1つにしか過ぎない物」に対して、感情はみじんも必要ない。
大切なのは、ツールを何に使うか、なぜ使うかだけ。
⑯ 不幸の根源=苦労の美化
苦労の美化が、不幸と自殺と差別と戦争の根本原因の法則。
見栄・恥・意地・卑下によって、ラクをすることが憚られる人が、苦労を自ら選んで、しんどくなって、憂さ晴らしや八つ当たりをする。
愛されたいと言えない人は愛されてる人を妬み、つらいと言えない人は助けられて生きる人を妬み、お金がほしいと言えない人はお金を儲ける人を妬む。
苦労を正当化したいがために、人に押し付け、無限連鎖が起こる。※ネガティブはポジティブの7倍強く伝染するという研究もある。
なるべくラクに、よりよい結果を出せる道を探すことが、自分と周りのハッピーにダイレクトに繋がる。
⑰ 命=仕組み
「命」と聞くと、心臓が動いて生きてることを指したり、比喩として「大切なもの」を指したりするけど、本当の命の正体は「実体のない仕組みそのもの」のこと。
一方向の時間の流れの中で、生き物も含めた「存在するあらゆる物質や現象」の形を、宇宙の始まりから終わりまでエンドレスで変化させ続けようとする法則、これを「命」と云う。
星、陸、海、大気、風、火、雷、雲、植物、動物、微生物───これら全てが、命のほんの砂粒くらいの一部。そのスケール感。
「一人の人間」を基準にこの事実を考えた時、命という仕組みによって勝手に自分の肉体という器として一時的に存在させられて(産まれて生きて)いて、その肉体の中にようやく自分の心や意識が勝手に一時的に存在させられてる。
寝てる時に、意識はないはずなのに体のあらゆる機能は動き続けて生き続けてることだけ考えても、なんとなくわかると思う。
つまり、僕らが「まるで自力で生きてるかのような大きな勘違い」をしてそれぞれが思い詰めて、思い悩んで、不幸を感じたり自分自身や他人を攻撃することが、どれだけうぬぼれか……ということ。
「自分」を認識できる形で存在させられた時点で、奇跡のゴール・圧倒的優遇だから、あとはウイニングランをすればいい。
「命」にとって用済みの形なら、とっくに存在してないから、生死を意識する必要すらない。
⑱ 不二一元論(ふにいちげんろん)
別名:ウパニシャッド哲学、古代の奥義書。
「一は全、全は一」という一文が有名な、究極の哲学。『鋼の錬金術師』というアニメでも題材になってる。
上述した「命=仕組み」の延長の哲理。
石ころも、ありんこも、人も、星も、宇宙も、すべては本質的に同じで、1つであるという意味。
意識や命や時間や空間も、「元から実体のない何か」だと不安だから、言語化するために、物質で説明しようとするのが人間。
人間が己の存在意義を問うことは、宇宙の存在意義を問うのと完全に同じ。
宇宙の存在意義を問うって聞くと、超バカらしいでしょ。それと同じことをみんなしてるんやから、可笑しいね。
たとえ死んでも、意識を自己認識しなくなるだけだし、灰になって土になって水になっても、物質量は永遠に一切変わらない。同じ。
実はスケールの大小も、時間という概念も、意味や意義という言葉そのものも、人間が勝手に「人間用」に作り出しただけの不完全で適当な付け焼き刃の基準。
そこに感情が引っ張られて右往左往するのが、人間のどうしようもなさ。
⑲ 意識のVIVL(ヴィヴル)法則
VIVL:Vector, Intensity, Velocity, Lifeの頭文字。
意識のVector(向き)、Intensity(強さ)、Velocity(速力)、これらの掛け算がLife(人生)だよ、という法則。
下図参照。
自分の意識を、何に、どれくらいの強さで、どれくらいの勢いで向けるのか、これがイコールで人生の質ということ。
過去の後悔に意識を向けると・・・
未来の不安に意識を向けると・・・
怒りや妬みや不安に人生が支配されるよね。
何がなんでも、今の自分の幸せと未来への希望に、是が非でも意地でも意識をねじ向ける姿勢が大切。
⑳ ぜんぶのロジックを完全に使いこなすたった1つのハウツー
色々とロジックを紹介したけど、

ってのが普通の感覚やと思う。
でも大丈夫。全部のロジックをうまく使いこなすたった1つの方法がある。

これだけ。
自分以外の人を大切にする余裕がない時、イライラしちゃったりしんどくなる時は、自分を優先して大切にしないといけない。
あなたが幸せで余裕がたっぷりあればこそ、より多くの人をより深く大切にできるから。
今回紹介したロジックは、

って頭の片隅にでも置いておけば、ふとした時に思い出して役立ったりする───くらいの感覚でOK。
不幸をぶちのめして、ハッピー増し増しライフを生き散らかそう。