アダルトチルドレン+発達障害=2Eかもしれないから治療はちょっと待ったほうがいいかも

発達・2E

💡読んだらわかること

・アダルトチルドレン=大人になりきれない大人、というのは誤解
・発達障害とアダルトチルドレンはほぼニコイチ
・「なんちゃって社会適応」ができる人は2Eギフテッド特性があるかも

「アダルトチルドレン=AC」という言葉および人間の特性がある。

この言葉が一般に知られるようになってから、経験則で20年以上経つ。

ただ、ACは、実際に精神科領域で診断される病名や医学用語ではなく、その人間の傾向を表す心理学用語

昨今よく聞くHSPも同じく。

片や、どんどん認知を獲得してる様相を呈するのが、病院で正式に診断が下りる達障害。

発達障害の特性は多岐に渡るから一言では表せないけど、ACと似通う特徴も多々ある。

なぜなら、機能不全家庭で育って歪んだ人間をACと言い、発達障害の人間が育つ家庭は機能不全の場合が多いから。

発達障害は遺伝の側面が大きく、ゆえに発達障害を持っている人間の親は発達障害である可能性が高い。

自己理解をせず無自覚な発達障害の親は、頑なに自分を「普通」と思い込み、省みることもできずに歪んだ価値観で教育をしがち。

そうした教育(?)の元で育った人間は、二次的な弊害としてACになりやすい───というカラクリ。

でも今回は、さらに別の、新たな視点をシェアしたい。

それは、ギフテッド特性。

ギフテッド特性=平均値や中央値よりも突出した能力のこと。

仮に突出した能力を有しても、「歪んだ自己理解」という世代間連鎖により棒に振って、自分のことを「ACだ発達だメンヘラだ無価値だ」と自己卑下し、自分を諦めてる人が少なからず居る。

そういう人たちの歪んだ自己理解=思い込み=洗脳を少しでもなくせたらなと思う。

もしかしたら才能かもしれないのに、ダメなことだと捉えて治療しようとしてたらもったいないから、一読してみて。

アダルトチルドレン=大人になりきれない大人という「誤解

アダルトチルドレンと言うと、よく、

大人になりきれない大人でしょ

と解釈をする人が居る。

感情のコントロールができず、癇癪を起こし、欲望を満たすために狡猾になり、嘘や暴言も厭わない───などなど。

それ、誤解です。

『アダルトチルドレンと家族 著/齋藤学』より、アダルトチルドレンの特徴は、以下の通り。

1 自分の考えや行動が「これでいい」との確信が持てない
2 物事を最初から最後までやり遂げることが困難
3 本当のことをいったほうが楽なときでも嘘をつく
4 自分に情け容赦なく批判を下す
5 楽しむことがなかなかできない
6 まじめすぎる
7 親密な関係を持つことが大変難しい
8 自分には、コントロールできないと思われる変化に過剰反応する
9 常に、他人からの肯定や受け入れを求めている
10 自分は、人とは違うといつも感じている
11 常に責任をとりすぎるか、責任をとらなさすぎるかである
12 過剰に忠実である
13 衝動的である。他の行動が可能であると考えずに1つのことに自らを閉じ込める

学陽書房1996「アダルト・チルドレンと家族」著/斉藤学より

ご覧のとおり、攻撃性は攻撃性でも、自分に向ける攻撃性が多い。

自分を責める、自分を批判する、自分で責任を負いすぎる……etc。

子供の頃のトラウマを大人になっても引きずったまま、生きづらくなってる人のこと。

つまり、

「アダルトチルドレンは攻撃的でワガママな子どもっぽい大人」

と一般的に思われてるのは、大きな誤解ってこと。

アダルトチルドレンと誤解される自己愛性人格障害

「アダルトチルドレンは攻撃的でワガママな子どもっぽい大人」

というのは誤解だと書いた。

感情のコントロールができず、癇癪を起こし、欲望を満たすために狡猾になり、嘘や暴言も厭わない───一般的なこれらの認知は、自己愛性人格障害を指してることが多い。

ボーダーや反社会性の人格障害の要素もあるけど、大方当てはまってるのは自己愛。

いずれにせよテイカーに変わりはないけど。

アダルトチルドレンと発達障害はニコイチ?

ここまで聞いて、発達障害の人の中には「おや?」と思った人も居るんじゃないかな。

もう一度、上の13項目を発達障害チェックとして見てほしい。

かなり当てはまるんじゃないかな。

1 自分の考えや行動が「これでいい」との確信が持てない
2 物事を最初から最後までやり遂げることが困難
3 本当のことをいったほうが楽なときでも嘘をつく
4 自分に情け容赦なく批判を下す
5 楽しむことがなかなかできない
6 まじめすぎる
7 親密な関係を持つことが大変難しい
8 自分には、コントロールできないと思われる変化に過剰反応する
9 常に、他人からの肯定や受け入れを求めている
10 自分は、人とは違うといつも感じている
11 常に責任をとりすぎるか、責任をとらなさすぎるかである
12 過剰に忠実である
13 衝動的である。他の行動が可能であると考えずに1つのことに自らを閉じ込める

学陽書房1996「アダルト・チルドレンと家族」著/斉藤学より

冒頭で言った通り、発達とACはニコイチの場合が多いからね。

でも憂うことなかれ。

あなたがアダルトチルドレンであった場合、もしかしたらギフテッド特性かもしれない。

アダルトチルドレン=後天的ギフテッド特性 説

危機を感じてそれに抗おうとすると、人間のIQは上がる。

防衛本能、生存本能によって、劣悪な環境の中で起こる日常的な「つらいこと」をどうやって避けるか、どう適応するか、脳がフル回転するから。

人間の話ではないけど、たとえばゴキブリは、身の危険を感じた時にIQが300を超えて、初めて自分が「飛翔できること」を自覚する、という説がある。

───ニューロンって聞いたことがあるかな。

科学的なことを言えば、脳の伝達・命令の情報出力=シナプス信号が過剰になることで、その信号をやりとりする道=軸索が作られてく。

「つらいこと」に限定して言えば以下のような感じ。

ピンク色の「どうやって?」から更に信号は無数の手段に派生していって、その思考や行動によるトライ&エラーの先で、応用できる対策を抽象的に結びつけていく。

これをニューラルネットワークと言う。
※本来はこの脳の構造を模してAIの分野で応用した型の名称。

たった1つのつらいことでも、それがない人と比べて膨大な脳の活動を引き起こす。

難しいことは抜きにして、本来考えなくてもいいことを考えなければならない環境に身を置いた結果、皮肉にも問題回避能力や問題解決能力、応用力が上がる。

問題回避能力・問題解決能力と言えば、現代人に足らない能力として最近はビジネスや経営の界隈でトピックに上がる。

発達+ACは、それらの能力を持ってる可能性が高いということ。

ドラゴンボールで例えると、サイヤ人の王子ベジータが先天的ギフテッドで、下級戦士のカカロットが後天的ギフテッド。

出典:ドラゴンボール

発達+ギフテッド特性を持つ人を2Eと言う。
→2Eに関して詳しくはこちら

つまり、発達障害でも社会適応できる人とできない人の違いが、アダルトチルドレンの要素の強さなのではないかということ。

言い換えると、トラウマの強さなのではないか。

アダルトチルドレン=トラウマの化身

「発達+アダルトチルドレン=2E」、この説を踏まえた上で、アダルトチルドレンの特徴をもう一度見直してみたい。

1 自分の考えや行動が「これでいい」との確信が持てない
→一度ミスをすると大損害を被るような過去があった


2 物事を最初から最後までやり遂げることが困難
→最初から最後までやり遂げるまでに邪魔が入る過去があった


3 本当のことをいったほうが楽なときでも嘘をつく
→本当のことを言った時に大きなトラブルに発展する過去があった


4 自分に情け容赦なく批判を下す
→周囲から理不尽に抑圧・否定される過去があった


5 楽しむことがなかなかできない
→楽しむどころではない過去があった


6 まじめすぎる
→ふざけると身の危険を感じる過去があった


7 親密な関係を持つことが大変難しい
→良好な人間関係を築こうとすることすら許されない過去があった


8 自分には、コントロールできないと思われる変化に過剰反応する
→自分の無力さに打ちひしがれるくらい強いインパクトの過去があった


9 常に、他人からの肯定や受け入れを求めている
→常に否定と拒絶される過去があった


10 自分は、人とは違うといつも感じている
→「普通」とは逸脱した環境が過去にあった


11 常に責任をとりすぎるか、責任をとらなさすぎるかである
→自分の選択ではないことをを自分のせいにされる過去があった


12 過剰に忠実である
→逆らうと身の危険を感じる過去があった


13 衝動的である。他の行動が可能であると考えずに1つのことに自らを閉じ込める
→自分で考えた選択肢をことごとく否定される過去があった

───これだけの過去(トラウマ)があれば、誰でも生存本能を発揮するんじゃないかな。

この生存本能が、発達の生きづらさを皮肉にもカバーする能力として機能してると考える。

そして、能力が開花したにも関わらず、それを自覚せずにムダ使いしたり、発達特性ゆえに周囲の人々から都合よく搾取されたりするのは、悲劇とも言える。

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アダルトチルドレン=才能のムダ使い

皮肉にも、過去の環境によって養われた、問題発見・回避・解決能力を、過去の環境のせいで自分で封印してしまったり、自覚せずにムダ使いしてるのが隠れ発達障害者=2Eの実情だと感じる。

それらの能力を自分の興味や「好き」の赴くままに使えば、人生にハッピーを増やせるのに。

もっと言うと、欠点や短所が不利になる環境で、わざわざそれらを挽回するために能力を使ってしまってる人が多いということ。

もっともっと端的に表現すると、自分のマイナスを自力でゼロに戻すためだけにがんばってしまってる。

ADHDなのにデスクワークをしてるとか、自閉症なのに営業をしてるとか。

朝起きられないのに普通に会社勤めしてるとか、片付けられないのに家事をマンパワーでするとか。

責任を負うのがしんどいのに、人からのお願いや頼み事に応じてしまうとか。

どれだけ頑張っても自分に合格点を出せないとか。

これらは、本人にとっても社会にとっても大きな損失になる。

マイナスをゼロにするには、プラスを伸ばしていく労力や時間の7倍以上かかると思った方がいい。
(ネガティブの伝染速度はポジティブの約7倍という研究がある)

認知行動療法などでACの特性をなくそうとしすぎることも含まれる。

つまり、しんどい・嫌い・苦手なことを人並みにするためにがんばることは、自分がしんどくなって成長しないどころか、結果的に周囲の人間のリソースを奪って、とばっちりや負担になる。

大きな視点で見た時に、現実として社会損失の連鎖の起点になってしまってるということ。

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そうして、一日86,400秒のうち1秒たりとも永遠に戻ってこない人生を、後悔や苦労で埋め尽くしてしまう。

1秒を生きる価値は、宇宙中の財宝に勝る。

プラスをプラス方向に増やしていく方が、超カンタンに超早く成長できで超 人のためになる。
(指数関数と内発的動機付け)

つまり自分の能力が高いとこと低いとこ、できることとできないことを知る「自己理解」が、人生に光速で大量のハッピーを増やすためにめちゃくちゃ大切だよということです。

自分のことは自分がよくわかってるという思い込み=エゴ

できること・できないことを知る自己理解が大切とは言っても、

自分に能力やプラスなんてないけどなぁ

と早々にあきらめたり嘆くAC、発達フレンズも居ると思う。

自分のことは自分がよくわかってるよ、といった気持ちからかもしれない。

だけど、敢えて言おう。

もし謙遜や遠慮や卑下でそう思ったとしても、それは圧倒的にエゴ=自意識過剰。

僕が常に言い続けてる言葉の中に、

見栄・恥・意地・卑下、全てエゴ

たーひと

というのがある。

なぜなら、AさんとBさんが同じ条件、同じ環境、同じタイミングで、同じことをして、やっと能力の個体差が判明する。(=ABテスト)

統計学的には、無作為抽出のサンプル数1000ほどABテストをしないと明確な違いってわからない。

現実的に、正確に人との優劣を判断するのは極めて難しいということ。

つまり、能力がある・ないと早々に判断するのはただの思い込み。

───人に頼れなかったり自分を抑圧したり自己批判が止まらないアダルトチルドレン。

ということは、普通の人以上に人に任せたり頼ったりする機会は少ないはず。

なのに自分のことを理解した気になってること自体が思い込みで、とんでもないエゴなんだよということ。

「自分なんてダメだよ~」

なんて、エゴイストにならないで。

苦手なことは避ける・ラクする・任せる

料理をする時に火起こしから始める人はほぼ居ないし、海外旅行に海を泳いで行く人は居ない。

絶対に100%自分でやらなきゃいけないことって、実は何もない。

仕事も、家事も、育児も。

家族・恋人・友達などという「役割」すらも。

ドリフトが得意な車は、山道を走るのには致命的に向いてない。

イチローがサッカーをしても、ワールドカップには出られない。

人生ってチーム戦。

苦手を補い合ったり、道具を使ってラクをしたり、拠り所を確保して逃げたり。

ただ、発達障害+ACなど何かしらの同時併発の場合、共感されにくい特有の「鬼デカ生きにくさ」を大量に抱えてるわけだから、定型発達(マジョリティ)とのチーム戦が難しい。

なのに長けた部分でカバーしてなんとか社会適応してきた人は、尊敬に値する。

「自分」への理解を深めた上で、生きる環境や人間関係を構築・断捨離すれば、自家発電でエンジンが焼け切るような生き方をしなくて良くなる。

死ぬほどイヤなことから全力で逃げて、気の合う誰かと愚痴り合って励まし合って、楽しいなと思える趣味をいくつも持って、日々の細々した疲れやストレスに対策する。

そんな日々を、諦めずに目指していこう。



賢いあなたに幸あれ。

生き散らかそう。

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