いつも周りの期待に応えて、ムリしすぎて体を壊したり、期待に添えなくてガッカリされたり、そんな経験、あなたはないかな。
経験というより、生き方のクセと言っていいくらいそうやって生きてしまう人もいるよね。
そんな人は、実は一番ハッピーに近い人なんです。
なぜなら、長けた能力を持っているギフテッドや2Eの可能性があるから。
その能力を、人のためだけじゃなく自分のためにもちゃんと使えるようになれば、とってもハッピーになれるよ。
期待に応えすぎる人はギフテッド or 2Eかも
あなたは、ギフテッド、2Eという言葉を聞いたことがあるかな?
ギフテッドとは
ギフテッドとは、同じ年齢の人10人の中で、一番できることや知ってることが何かしらあること。
※たくさん定義はありますが今回はこの定義を用います
小学生の時にサッカーや野球が得意とか、算数や国語が得意など、わかりやすいものだけじゃありません。
昆虫に詳しかったり、電車に詳しかったり、歌が上手だったり、絵が得意だったり。
その他にも、みんなに信頼されたり、ユーモアでみんなを楽しませたり、平等に優しかったり。
こういった特性をギフテッドと言います。
2Eとは
2Eとは、twice-exceptional(二重例外)の略。
2Eとはギフテッドの能力を持ちつつ、苦手なことはとことん苦手で全然できない特性。
いつも周りの期待に応えてしんどい人は、これら2つのどちらかの要素を持っている可能性が高いんです。
【関連記事】発達障害と2Eの違いを知ろう~あなたはどっち?
期待に応えすぎる3つの理由
ギフテッド要素を持つ人間が、しんどくなるまで期待に応えてしまう理由が、大きく分けて3つあります。
- 平等性
- 平和性
- 自己犠牲
突然、あなたにはギフテッド要素があるよと言われても、
いや、自分はそんな大した人間じゃないよ
そう思った人もいるかも。
でも、本当にそう?
自分に当てはまっていないか、チェックしてみましょう。
期待に応えてしんどくなる理由① 平等性
ギフテッド要素を持つ人は、平等性を大切にします。
周りに分け隔てなく、平等に接するということ。
- 仕事で、上司の指示や命令のみならず、同僚や先輩・後輩など、誰のお願いでも平等に聞いてしまう
- 厄介事を押し付けられたり、良いように使われてしまう
- 家族・親族からご近所さんまで、誰の頼みでも聞いてしまう
- 愚痴だらけの長話を、誰からでも何回でも何年にも渡って聞いてしまう
こうして誰にでも平等に接しようとしてしまう傾向が、ギフテッドにはあります。
でも、体は1つしかありません。
心も、体も、時間も、お金も、限りがあるので、枯渇して、しんどくなります。
期待に応えてしんどくなる理由② 平和性
ギフテッド要素を持つ人は、平和性を大切にします。
攻撃することはもちろん、争いそのものを好まない性質があります。
たいていの人は、めんどくさい・恐い・ウザいなどの理由で争いを避けます。
ギフテッド要素がある人は「誰かが傷付くのがつらい」という慈愛的な動機で争いを避けがちです。
たとえ自分が傷付けられても、相手に反撃することすら「かわいそう」「申し訳ない」と思ってしまいます。
そして自分の気持ちを飲み込んで、「能力のせい」でストレスに気付かず、「能力のせい」で期待に応えすぎた結果、しんどくなってしまいます。
身に覚えがないかな?
期待に応えてしんどくなる理由③ 自己犠牲
ギフテッド要素を持つ人は、自己犠牲の精神を持ってしまいがちです。
ギフテッドネス・セルフスティグマと言います。
「私は期待に応えることができるからしなければならない。でも能力があるなんて思ったら傲慢だから、みんなと同じように振る舞おう」
こういった気持ちを、無意識的・意識的に関わらず持ってしまってないかな?
それこそが自己犠牲の精神です。
自己犠牲精神は、実は誰も得をしないどころか、本人も周りも損。
能力を自覚しない人は2つの損を生む
もしあなたが期待に何度も応えてきた人なら、「自分が特殊」と自覚しないことは、2つの損害を生み出します。
- あなた自身の損
- あなたの周囲の損
① 本人の損
能力を自覚しないと、あなた自身にだけ負担が極端に偏ってしんどくなります。
何度も期待に応えれるのは、人よりできることがあるという確固たる能力です。
だからこそ、周囲ができない・したくないことがスベテ自分に降りかかってきます。
「人が喜んでくれたら嬉しいから」
という純粋な善意で人からの期待に応えてるかもしれません。
しかし、仕事も家庭も、夫婦も、人間関係はチームワークです。
負担がどこかに偏るのはアンバランス。
しかもあなたが、早くこなせる・確実にこなせる・誰にでも平等となれば、あなたの負担は何十倍にもなります。
「イイ人」からの期待ならまだしも、「都合のイイ人」からは「有効利用」されます。
つまりあなたが「道具化」されるということ。
それでいて平和性が仇になって、Noと言えずにズルズルと応えてしまう。
これが自己犠牲です。
あなたは無料の道具ではない
あなたは道具じゃないです。
あなたはタダじゃないです。
あなたは人間です。
あなたの心も、あなたの体も、何億円出しても代わりのない貴重な価値。
周囲の人間と、あなた自身、どちらも平等に大切にするべきもの。
自分を犠牲にするということは、自分を差別しているということ。
少し過激な言い方ですが、自傷行為です。
頑張りすぎた末にあなたの心身が壊れれば、一番周りの負担になります。
自分は大丈夫
という考え方は、ただのエゴなので、しんどく感じた時はしっかり回復するまで休みましょう。
その自由と権利を無意識でも奪ってくる人間からは、離れましょう。
末永く健康で頑張り続けれるように、キャパシティに余裕を持つ───これが賢い自己管理です。
あなたにはその能力がありますから、使う方向性を間違わないように気をつけましょう。
能力を使う方向性さえ間違わなければ、あなたはとってもハッピーになれる、本当に人にハッピーを届けられる、貴重な人材です。
② 周りの人も損
期待に応えれる能力を自覚しないと、周りも損をします。
あなたができることを「そんなに大したことじゃない」とあなたが思った時点で、それができない人にとって、ハードルがとっても上がってしまうから。
人間は、ハードルが高く感じると、挑戦することをやめてしまいます。
すると、誰も成長しなくなります。
仕事や家庭に置き換えてみると、どうなるでしょう。
現状であなただけがやってしまってることを、あなたが死ぬまであなた一人だけでやり続けるのでしょうか?
人間関係はチームワークです。
仕事も家庭も、みんなが日々成長して役割分担して支え合って補い合っていくことで心地よく循環します。
なんでもござれのマルチプレイヤーだけでは社会は成り立ちません。
人に教えるのは苦手だし
人を育てるのは大変!
自分でやった方が早い!
こう思ってしまう気持ちは最もですが、これらのめんどくささが最もめんどくさい状況を作り上げているということは、知っておいても損はないと思います。
謙遜でもなんでも、自分ができることが相対的にどれくらいのレベルかを自覚するのはとても大切です。
そして、0を1にする作業、できない人ができるようになるまで教えて成長を見守る・・・という方向に能力を使えば、しんどさはどんどん減っていき、能力とハッピーは比例するようになります。
期待に応えない自分を愛してムテキにハッピー
唐突ですが、大切なことを言います。
マイケル・ジャクソンが死んでも世界は滞りませんでした。
ジョン・レノンが暗殺されても世界は滞りませんでした。
ケネディ元大統領が暗殺されても世界は滞りませんでした。
どんなことが起こってもずっとずっと、人間は発展し、成長し続けています。
───何が言いたいかと言うと、
あなたがすべきことなどこの世にない
ということ。
裏を返せば、何もかも自由ということです。
人の期待に応えすぎてしんどい人生に、義務など課されてません。
むしろそれだけの能力があれば、どこでも誰とでも何をしても生きていけます。
人にいいように使われたり適正なメリットやリターンがない狭い場所で、延々と期待という名の押しつけに応える必要なんてありません。
自由に気付いて、自由に羽ばたいてください。
まとめ
・期待に応えれるのは立派な能力
・能力を自覚しないと損をし続ける
・平等性、平和性、自己犠牲でしんどさが増える
・周りの人達がずっと成長しない
・自分も平等に扱えばハッピー
・あなたがすべきことなどないから自由に生きよう
期待に応えすぎてしんどくなる人は、能力があり、その能力のせいで実は自分で自分の首を絞めてしまってる・・・というお話をしました。
あなたに当てはまる部分はあったかな?
もし誰でもあなたと同じように人の期待に応えれるなら、そもそもあなただけが期待に応えてしんどくはなりません。
「あなたの居る環境では」という前提で、あなたにしかできないことがあるから、周りがあなたに期待をして頼ってくるんです。
自分を枯渇させないためにも、周りの成長を促すためにも、あなたの能力を自覚して、期待に応えすぎないように気をつけて生きてみてはどうでしょうか。
Be free.