今回は、やればできる・できるまでやる・できるからやる……これらの3つは全然意味が違ってて、誤解すると人生がハードモードになるから気をつけようという話。特に発達障害、2E、ギフテッドの人は。
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3つの違いを知ろう
- やればできる
- できるまでやる
- できるからやる
これら3つは全然違う意味なのに、混同してる人が多い。
意味を誤解すると、マジで人生が詰むくらいハードになる。
意味を誤解してる人から、苦労の押し売りをされたりもする。
人生ハードモードを回避するために、3つの言葉の意味の違いを明確に知ろう。
やればできる=事実
やればできる、これは「事実」。
為せば成る
為さねば成らぬ
何事も
成らぬは人の
為さぬなりけり
という有名な短歌がある。元は武田信玄の別の言葉をもじったものらしい。これを現代語訳(関西弁)にすると、
やりゃできる
やらなでけへん
なんでもや
でけへんのはな
せーへんからや
となるわけです。
つまり、やりさえすれば必ずできるって現段階で既にわかってる「事実」のこと。
できるまでやる=挑戦
できるまでやる、これは「挑戦」。
できるかどうかわからなくても、とりあえず全力で挑んでみるパターン。
意地やプライドが強いと、歯止めが利かなくなって心身を壊したり何らかの犠牲が伴うからキケン。
どれだけ道のりが険しくても、壁が高くても、途方も無い時間がかかっても、とことんまで徹底的にこだわって頑張って努力して、執念で最後まで成し遂げる「挑戦」=できるまでやる、ということ。
できるからやる=義務感
できるからやる、これは「義務感」。
本来は義務ではないのに、できるからやらなきゃって義務感を感じるパターン。ギフテッド特性の強い人が陥りがち。
周りの人たちに、
- 任される
- お願いされる
- 押し付けられる
- 押し切られる
- 推薦される
ってことが多い人は注意。
特に、ギフテッドネス・スティグマが重なるとヤバい。
「I’m a normal human. However I can, therefore, I must.(私は普通よ。でもできるからやらなきゃいけないの)」
と、周りに合わせつつも、能力だけは搾取・消費されるというしんどい事態になる。
周りがやりたくなかったり、できなかったりすることを、なまじ能力があるがゆえに引き受けてしまう義務感=できるからやる、ということ。
誤解が招く、燃え尽き症候群とリソースのムダ使い
- やればできる
- できるまでやる
- できるからやる
これら3つを誤解すると、燃え尽き症候群(バーンアウト)とリソースのムダ使いが起きやすくなる。
そもそも誤解って、具体的にどういうものか説明するよ。
やればできる VS できるまでやる
やればできる(事実) を できるまでやる(挑戦) と誤解すると、燃え尽きやすい。
達成するのがめっちゃ大変な挑戦を「やればできる」と誤解してると、「こんなはずじゃなかった」が訪れやすい。仮にできるまでやって達成したとしても、苦労の正当化にダイレクトに繋がる。
挑戦を継続しても成し遂げられるかどうかみたいな苦行と、やる前からできるとわかってる事実と、同一視しちゃいけない。
ちゃんと自分の力量や気持ちの面を振り返って、やればできるなのか、できるまでやるなのか、見極めよう。
やればできる VS できるからやる
やればできる(事実) を できるからやる(義務感) と誤解すると、リソースをムダにしやすい。
「やらなくてもできるとわかってること」を、あれもこれもやるとリソースがもったいない。
やらなくてもできるとわかってるのに、周りから煽られたり押し切られてやらざるを得ないケースもある。
やってみないとわからない
実際にやらないとできるとは言えない
できるならやれ
などなど、よくわからん常識や思い込みを押し付けてくる人間がけっこういるけど、すべて無視でいい。
仮に未経験のことであったとしても、いろんな要素を加味して「自分ならこれは絶対にできるなぁ」と事前にわかることは、別にやりたくないならやらなくてもいいんですよ。リソースのムダ使いだから。
リソースについては、以下の記事で詳しく説明してるよ。
【関連記事】 あなたが持つ3つの価値~人的資源・人的資本・人的資産
×やる・やらない×できる・できない◎したい・したくない
結局、
なんて関係なくて、
で判断するのが一番ハッピーを増やす。専門的に言うと、内発動機からの自己決定による主観的幸福感というもの。
もしうまくできなくても、失敗しても、したくてしたなら後悔はしないし凹むこともない。むしろ経験値が増えるし、知識も技術も増える。
こういう基準で考えてしまうと長い目で見てハッピーになるのは難しい。
なぜなら、
自己卑下 ⇔ 自己犠牲
↓
自己憐憫
↓
自己正当化
↓
他力本願・責任転嫁
↓
自傷他害
という人生全体に渡る地獄コンボが100%炸裂して、テイカーに成り下がるから。
【関連記事】自己価値感・自尊心が低い人がテイカー(奪う人)になる7つの段階
これらだけをすれば絶対に100%幸せになる。
ストレスをためないことが、最大最高の自己管理で、最大最高の人のためだから。
まとめ
やればできる・できるまでやる・できるからやる、これら3つを誤解すると人生ハードモードになるから気をつけよう。
やればできる=やりさえすれば必ずできるって現段階で既にわかってる事実
できるまでやる=執念で最後まで成し遂げる挑戦
できるからやる=なまじ能力があるがゆえの義務感
誤解してると、燃え尽き症候群になりやすかったり、貴重な人生をムダにしてしまったりする。
避けられる苦労を避けるためには、無意識に刷り込まれた洗脳と呪いを少しずつ自分で解いていく必要があるよ。
そのためには、常識として使われる言葉の意味や定義を疑ってみるのがとっても大切。
したくもないことを「できることだから」と言って、やっちゃうのは損。
したいことだけど「できない」と言って、やらないのも損。
したいか、したくないか。
したいならやる、したくないならやらない。
これが究極の自己管理で、人のためになることです。
自分の心の素直な声に、いつも耳を傾ける習慣を身に着けよう。
それではバイバイ。