実際にIQ140の人間が「3%」を観た感想

なんか「IQ140以下は乞食になる100年後の未来」っていう設定の、「3%」ってタイトルの海外ドラマがあったから観てみた。

ノルウェーMENSAテストで142やから。

感想としては、

ふざけんなー

に尽きる。

制作陣の中に本当に高IQの人おるんかなぁって疑問に思えた。

確かに人間のドロドロを描かないと作品として面白くなくなるのはわかる。

それでも、明らかにどの登場人物も思考の方向性が、「普通」の領域を出なさすぎてるなぁって思った。

IQが上がると、実際は攻撃性が低くなってく。

平和性、平等性や公平性を重視する。

全員が幸せな道、全員が助かる道を考えがちになる。

それに、ギフテッドは全体の利益を先に考えるから、自我が弱い傾向にある。

けど、このドラマの登場人物は全員自我が強すぎ。

現実でも、一部のサイコパスや2Eで歪みすぎてる人は高IQでも自我が強くて利己的かもしれんけど、僕の観測範囲内ではめちゃくちゃ稀。

劇中では何かにつけて暴力で解決しようとしたり、全然まだまだ極限状態には程遠いのに早々に理性を失うみたいな描写があるけど、

それ普通未満やん!

以外の感想が出てこなかった。

しかも、スラムの人がテストを受けて賢いと認められたら、島?って場所に行けて、幸せになれるらしいみたいな、なにその迷信で不確かで極大のリスクって感じ。

実際にどういう場所かもわからず何も保証されてないのに、期待させられまくって不安を煽られまくってそこに行くために命を賭けるって、どう考えてもTHE 普通の思考やん。

ギフテッドってのは権威を嫌って権威に背いて、フェアに権威とバトる傾向がある。

人を見下すような偉そうなクズ達にずーっとテストされ続けて、他人を蹴落として、時に殺人までして、よくわからん場所に行くためにリソース割くなんて、考えただけでも鳥肌立つし野蛮さに気絶しそうになる。

「自分の価値は自分で決める」

って劇中の印象的なセリフがあったけど、相対価値と絶対価値の違いすらわかってないとか高IQが聞いて呆れる。

定量的評価と定性的評価の基準も曖昧やし、種の存続にとっての多様性の重要性もわかってない。

本当にくだらないモノサシと理由で人間が人間を差別して選別してるだけの設定とストーリーやったから、醜くて鳥肌立った。

僕自身、

「苦労なんかしないほうがいいよ」

って普段から主張してるけど、これは別に頑張ってる人をバカにしてるわけじゃないし、空回りしてる人を嘲笑してるわけでもないし、なんなら僕個人の意見ですらない。

同じ結果が得られるなら、よりカンタンでよりラクな方法を選んだほうがハッピーが増えるしリソースの節約になるよっていう、人間全員に100%利益があって100%共通する「仕組み」を説明してるだけ。

価値は全員が唯一無二やからそれだけを大切にして、人間が生きていくハードルはゼロにして、あとやりたいようにやるってのが、経済的にも精神的にも、個人的にも社会的にも結果が一番良くなるんだけど、これもただ100%のことを説明してるだけ。

生存者バイアスや苦労の正当化で反発する人達が多くて、話が通じなかったり理解されない時はたくさんあるけど、別にイライラもしないし責めたりもしない。

ただひたすらかわいそうというか不憫というか、僕がうまく伝えられないばかりに、苦労や不幸に突っ込んでいく人達を止められないことに、罪悪感を覚えるだけ。

だから今回観た「IQ140以下は乞食になる100年後の未来」って設定の「3%」って海外ドラマは、そもそもの設定からして論理破綻してて、とてもストレスだった。
※シーズン4くらいからやっとおもろくなるけど、そこまで観続けられるかどうか…

なにせ辻褄が合わないことが何よりものストレスになるのが高IQですから。

平和が一番ですよ、本当に。

そのために知力や財力を総動員するのが最適解で、価値に気付く知恵を人間の大半が得られればあらゆる資源不足も解決するし、存在を喜び合えるくらいの知性を人間が獲得できたら確実に戦争も差別もなくなるし、全員が超ハッピーになるのになぁ~と日々胸を痛めております。

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