リーキーガットってご存知ですか。リーキーガット。直訳すると…
リーキー:漏れてる
ガット:腸
なので、「腸漏れ」っていうもんなんですよね。腸から漏れる。
「情報がリークする」っていう時とかで、リーク:漏れるっていう意味なんだけど。
「腸からいろんなものが漏れてしまう」っていう状態ですよ、人間の体のね。
リーキーガット症候群(シンドローム)とか言いますけど、この「リーキーガット状態の腸の人」は飲食物が毒化するっていう話です。
巷にはいろんな食事療法とかがあると思うんですよ、皆さんもご存知の通りね。なんか、
「ビタミンを摂ったらガンが治りやすい」
「アンチエイジングで抗酸化物質を摂ろう」
「筋肉をつけるならたんぱく質を摂って糖質を控えて」
みたいなそういうなんかいろいろあるじゃないですか、一般論でね。
「オーソモレキュラー」とか「分子栄養学」とかいろいろありますけど、ありますけど!全部に共通して言えるのは
「個体差を無視するな」
と。
「個体差を無視しすぎなんだよ」
だから例えば、ご飯100g食べるにしてもその人その人によって
・どれだけ栄養になるか
・どれだけ過剰になるか
みたいなものは全部変わってくるんですよね。それがなんで変わるかというと個体差があるから。その個体差は
・胃腸や小腸の状態
・免疫バランスの違い
だったりとかいろんな要素が絡んできてて、その個体差っていうものをハッキリさせない限りは、万人に共通してこれを食べるといいとか悪いとかどうなるっていうことが言えないんですよ。
ということはですよ、巷に溢れかえってる食事療法や栄養学というものが、
・いかに無責任で
・何の根拠もなくて
・全然結果にコミットしない情報であるか
みたいなことはわかるじゃないですか。なのでこのリーキーガットっていう腸の状態がどれだけ進行してるか進行してないかっていうところが、ある種その個体差の一番その初めの部分になってくるんで ここを知っておいて欲しいなと思います。
このリーキーガットっていうのは何で起こるか。 その「腸から漏れる」っていう現象がなんで起こるかっていうと、乳化剤とか植物油脂とかってそういうものになってくるんですけど。乳化剤っていうのは界面活性剤ですね。
石鹸で汚れが落ちるのは───油汚れとかが落ちるのは、あれは水と油を乳化させているからなんですよね。この乳化させるもののことを界面活性成分って言うんですけど。これが食物でもあるよ、という話ですよ。あれは脂肪酸のことでもあるんで。パルミチン酸とかステアリン酸とか。
植物成分の凝縮したものの乳化成分が食品添加物として加工食品に使われてるんですよ。
その乳化剤っていうのがもうだいぶ濃度が濃いっていうか、普通に生活したら普通に生きてたらそんだけ摂取しないようなものを、加工食品を食べることによって摂取可能な状態になってしまっている現代社会なんですよね。
その乳化剤を摂り過ぎると腸の粘膜……人間の粘膜ってヌルっとしていると思うんですけど、あのヌルっとしているのがムチンっていう物質で、このムチンっていう物質と腸の中の腸内細菌っていう共生微生物の層があるんですけど、フェイズっていうか厚み。厚みがあるんですけど、そういうのを乳化剤が壊してしまう。
その脂と水を乳化するっていうのはそもそもその脂質を分解するということなんで、あの細胞膜のたんぱくや脂質っていうのも分解しちゃうんですよね。
菌っていうのも生き物だから細胞膜っていうのがあって、その菌の細胞膜を破壊するということは、菌が死ぬということで。腸の内膜にいっぱいいててその免疫を司ってる腸内細菌っていうものが死んでしまうわけですよね、その界面活性成分───乳化剤を取ることによって。ってことは、腸内細菌が免疫を司ってるのに死ぬと免疫が崩れるじゃないですか。
ということが起こってリーキーガットになる、と。乳化剤だけじゃなくてもちろん抗生物質とかもそうなんですけど。要は菌を殺すんですよね。
腸の中の粘液を出しているのに貢献しているのも腸内細菌なんで、そのバリア機能そのものを壊してしまうわけですよ。菌が死ぬということは、バリア機能が壊れる。その菌を殺すのは乳化剤であったり抗生物質だということです。
こういうものを使い過ぎるとリーキーガットになって飲食物が毒化してしまうっていう流れなんですよ。
なんか伝わってない気がする(笑)大丈夫かな伝わってるかな。
そのリーキーガットが治るのかどうかっていうのが、
・年齢
・腸の中の壁がどれだけ壊れているか
によるんですけど、若い人だったら治るけど30歳40歳以上になってくるとなかなか治りにくいのが現実ですね。
食生活はもう変えるしかないんですけどね。乳化剤を控えたりとか。あと酸化した油っていうのを控えたり植物油脂を控えるっていうのは大事になってくるんですけど。
完全に元に戻るかどうかっていうのは運動習慣にも左右されるし、なかなか難しいなぁというところですね。
今回はこの辺で割愛しておきますね。