カフェイン中毒っていうのがあって、もう
「毎日ブラックコーヒー飲んでないと仕事が手につかない」
「集中できない」
みたいな人がちらほらいて、これが何が起きてるのかって結論から言うと、ヘルパーT細胞Ⅱ型優位になって交感神経が優位になってるんですよ。
全く意味わかんないと思うけど、自律神経がね、片寄っちゃってて、ドーパミンが出やすくなっちゃってるんですよね。
カフェインって言っても結局これアルカロイドなんですけど、タバコのニコチンもアルカロイドで、カフェインもアルカロイドだよって話なんですけど、免疫を抑える。ということは免疫が偏るということでもあるんですよ。
大きく分けてヘルパーT細胞のⅠ型とⅡ型っていう免疫があるんですけど、これが細胞と抗原っていうね、感染細胞とか抗原とかっていうものを
殺すのか
排除するのか
っていう違いの免疫細胞のタイプの違いなんですよ。
これがⅡ型にシフトすると、排除しようとするんですよね、抗原を。この時に交感神経優位になって気が立つんですよ。ドーパミンが出ちゃってる。興奮してる状態になって。
この興奮してる状態っていうのが、「集中力が上がってる」と勘違いしちゃってる状態なんですよ。これが切れてくると「注意力散漫になっちゃう」みたいな。
なんでカフェインが切れてきてそうなっていくかとか、常にカフェインを摂り続けなきゃいけないかっていうと「限界効用逓減」ってのがあって。
受容体っていうのの数が変わってくるんですよ。ドーパミン受容体とかもあるんですけど、ドーパミンっていう物質があった時に、それが機能するために受容体っていうものと結びついて初めて機能するんですよ。
でドーパミン例えばたくさん分泌されますって言ったら、その受容体も 凸凹の関係でドーパミンを受け取るその電波っていうか、アンテナも増えてないとダメじゃないですか。だからそのアンテナを増やすように体が働くんですよ。それは遺伝子なんですけど。受容体遺伝子っていうものが増える、と。
そしたらその受容体遺伝子が増えた分にもう一回こう……合わさった数のドーパミンを出さなきゃいけないじゃないですか。
でもカフェインによって起きてるドーパミンの分泌だから、カフェインを摂らないとその受容体分のドーパミンが分泌できないんですよ、デフォルトの人間のままだったら。
その受容体に合わせたカフェインを摂らざるをえなくなってくる。ドーパミンが足らないから、コーヒーを飲まないとずっとドーパミンが足らなくて、悶々としてて集中できないみたいな状態になっちゃう。
結局ニコチンも一緒なんですけどね。そういう現象が起きるんですよ、受容体とか感受性遺伝子とかっていうものの数が変わって───これレギュレーションのダウン・アップとか言うんですけど、それによって中毒症状が起きるんですよ。なので、
「タバコを吸わないと」
「コーヒーを飲まないと」
「集中できなくて」
っていう人はそうじゃなくて、タバコを吸ったりコーヒーを飲むからこそ集中できない体ができちゃうんですよ。一回入れちゃうと一回ハマるとそういう体ができてしまうんですよ。
だから、
×タバコとコーヒーのおかげで集中できる
◎タバコとコーヒーのせいで集中できなくなってる
んですよね。鶏が先か卵が先かみたいな話で、原因と結果がごっちゃになってる人がいるんですけど。
本当に何もなしで集中したいんであれば、集中できる体になりたいんであれば、タバコもコーヒーもやめた方がいいですよ。もちろん紅茶もね。紅茶の方がカフェイン多いですから。
「歯の黄ばみにステイン」
とか言いますけど、じゃなくて茶葉によっては紅茶の方がカフェインが多いですから、結局これも一緒ですよ。ドーパミンとかアドレナレン、ノルアドルナリン……興奮物質の分泌が足らなくなって、摂取しないと足らなくなってなんか集中できなくなる───みたいなことが起こるんで飲まない方がいいですよ。
余談として、じゃあお茶ならいいかってのも、お茶もね……お茶も良いか悪いかというとまだいい方なんだけど、人によってはカテキンで発がん性が上がるんですよね。
特に喫煙習慣のある男性はカテキンによって胃がんの発症率が上がるんですよ。なんでかは割愛しますけど。
「植物成分ってあんまりいいもんじゃないんですよ」ということだけ押さえておいてほしいなと。
「野菜が正義」
「植物が」
「天然成分がどうたら」
とか言いますけど、いやいやと。植物のほうが毒多いですよ。動物は自分で捕食者から逃げたりとか隠れたりとかできるけど、植物はできないでしょ。だから植物毒を自分の体内に保有して身を守っているんで、植物のほうが毒が多いんですよ。
だからお茶であろうがコーヒーの豆であろうがチョコレートのカカオ豆であろうが種実───種とか実であろうが関係ないんですよ。植物は毒を保有してるんですよという話ですよ。その毒が、毒素が強いのか弱いのかだけの話で、それは一緒ですよ、という話でした。