脱炎症メシとは?炎症を起こしやすい食材を避けた料理

このページでわかること
  • 炎症を起こす食べ物があり、避けると悪化しない
  • 食べていい食材とダメな食材

脱炎症メシとは食事による慢性炎症が悪化しないメシ

脱炎症メシとは、なんらかの後天性の慢性炎症を抱えてる人でも「これさえ食べておけば食事による悪化はほぼない」という料理のこと。

筆者は「普通の食事」を食べ続けるとすぐ炎症地獄に陥ってしまいます。食べ物の影響を強く受ける特異体質です。

  • ぜんそく
  • アトピー
  • 鼻炎
  • 耳炎

これら長年の慢性炎症を、すべて自力寛解。6年以上の毎食自炊・研究で、万人共通の「食べ物の成分と免疫機能のダイレクトな関係」に気づきました。

「自身が安全に食える物なら誰でも食える」ということで、

  • 細胞障害
  • 遺伝子切断
  • 免疫抑制・賦活・破壊

これらを起こす食べ物を避けて炎症の悪化を最小限にしようという主旨の料理レシピ、それが「脱炎症メシ」です。

具体的には、

  • 過酸化脂質
  • アルカロイド(強い抗酸化物質を含む)
  • アミロース

これらを避ければ食事による炎症の悪化はほとんど防げます。

免疫を抑制する薬が効かなくなって炎症がリバウンドしてるような人、リバウンドは乗り越えたけど治りきらない人は、参考にしてみてください。

食べてイイ食材とダメな食材

食べてイイ食材は、ダメな食材はでまとめてます。

※明らかな食物アレルギーがない前提

炭水化物

小麦粉、パスタ、マカロニ、そうめん、うどん、そば、イモ類(じゃがいも以外)、もち、もち米、オートミール

※すべて植物油が不使用のもの

普通のお米、じゃがいも、市販のパン(手作りで植物油が不使用なら◯)

食材名注意すべき成分
普通のお米アミロース
じゃがいもアルカロイド(ソラニン、チャコニン、サポニン)
市販のパン植物油、ショートニング、乳化剤、酵母

たんぱく質

肉、卵、白身魚、青魚、魚卵、チーズ(原材料が「生乳、食塩」以内のもの)、エビカニイカタコ貝類(少量)

大豆(豆腐なども含む)、鱗などが赤い魚

食材名注意すべき成分
大豆フラボノイド、リノール酸、サポニン、レシチン
鱗などが赤い魚アスタキサンチン

脂質

  • 肉や魚を焼くと出る油
  • バター(原材料が「生乳、食塩」以内のもの)
  • チーズ(原材料が「生乳、食塩」のみのもの)
  • 生クリーム(原材料が「生乳、牛乳」以内のもの)

植物から作られた油(特にタネからできたもの)、市販のラードや鶏油

食材名注意すべき成分
植物油不飽和脂肪酸、アルカロイド
市販のラードや鶏油植物油、乳化剤、酸化防止剤(V.E)

野菜

現在わかってる範囲での一覧です。

たまねぎ、だいこん、白菜、緑豆もやし、ニラ、ニンニクの芽、ごぼう、たけのこ、れんこん、ほうれん草(ゆで)、コーン、大豆以外の豆類(色が薄いほうが◯)、カボチャ(少量)、キャベツ(加熱&少量)、ブロッコリー&カリフラワー(ゆで)、レタス(少量)

※アクのある野菜はアク抜きは必ず行うこと
※生野菜はなるべく食べないこと
※種や皮は取り除くこと
※「ゆで」と書いてあるものはレンジ加熱ではなくお湯で下茹でし、茹でたお湯は捨てること

ナス、ピーマン、パプリカ、トマト(完熟のものなら多少OK)、きゅうり、にがうり(ゴーヤ)、ズッキーニ、アスパラガス

食材名注意すべき成分
ナス科(ナス、トマト、ピーマン、パプリカ、じゃがいも)ステロイドアルカロイド(ソラニン、チャコニン、トマチン)
ウリ科(きゅうり、ゴーヤ、ズッキーニ)ステロイドアルカロイド(ククルビタシン)
アスパラガスステロイドサポニン

香辛料・香草

現在わかってる範囲での一覧です。

※食べていい香辛料でも微量にすること

しょうが、大葉、しそ、ネギ、みょうが、さんしょう、にんにく(微量)、バジル、パセリ、イタリアンパセリ、オニオン、シナモン、ナツメグ、ターメリック、クミン、コリアンダー

※香辛料はS&BやGABANの「パウダー」がおすすめ

こしょう、からし、わさび(自分でおろしたもの微量なら△)、唐辛子、ししとう

食材名注意すべき成分
こしょうアルカロイド(ピペリン)
からしアリルイソチオシアネート
わさびアリルイソチオシアネート、アルカロイド
唐辛子、ししとうアルカロイド(カプサイシノイド)

※からし・わさびのチューブタイプ加工品は植物油も多く含有してます
※からし・唐辛子はパウダー、わさびを自分ですりおろしたものは微量なら△

調味料

塩、えんどう豆しょうゆ、そら豆しょうゆ、てんさい糖、果糖、水あめ(とうもろこし原料)、ガラクトオリゴ糖、米みそ、本みりん(煮切る=アルコールを飛ばし切る)、クエン酸、ハイミー、味の素、いりこだし、昆布だし、白ワイン、ウイスキー、ブランデー、単花蜜

砂糖(色が濃いほど✕)、固形コンソメやブイヨン

※カビ(アスペルギルス、カンジダ)にアレルギーがある人は、以下も×

  • 発酵食品
  • 発酵調味料
  • 削り節
  • 酵母が使われた顆粒だし

※炎症がひどい人は大豆のしょうゆやみそも避けたほうがいい

食材名注意すべき成分
砂糖サトウキビアルカロイド
固形コンソメ、ブイヨン植物油、酵母、野菜エキス、こしょう

フルーツ

炎症がひどくない人はなんでも食べてよきです。けっこうひどい人は以下を参考にしてください。

パイナップル、スイカ、りんご、梨、バナナ、桃、みかん、オレンジ、マスカット、いちご(少量)

※缶詰で売ってるものは缶詰のほうが◯
※柑橘系は食べすぎ注意
※皮はちゃんと剥き、種は避ける(いちごはやむなし)

キウイ、柿、メロン、赤や紫のぶどう、プルーン

食材名注意すべき成分
キウイアクチニジン、キウェリン
タンニン
メロンククミシン
ぶどう、プルーンアントシアニン

飲料

水、三ツ矢サイダーシリーズ、コカ・コーラ、ジンジャーエール、オランジーナ、りんご・オレンジ・パインの果汁100%ジュース(濃縮還元でもいい)、牛乳

※果糖ブドウ糖液糖は◯、砂糖は△

濃いお茶、濃い紅茶、濃いコーヒー、濃いココア、豆乳、人工甘味料や砂糖が原材料の序盤に来る飲料

食材名注意すべき成分
お茶カテキン、タンニン
紅茶アルカロイド(カフェイン)、テアフラビン
コーヒーアルカロイド(カフェイン)
ココアアルカロイド(テオブロミン)
大豆フラボノイド、リノール酸、サポニン、レシチン
砂糖サトウキビアルカロイド
メロンククミシン
ぶどう、プルーンアントシアニン

その他スイーツ

原材料に、植物の油(食用油脂、加工油脂など表記まちまち)と乳化剤が使われてないものならだいたい◯

一例▶ハーゲンダッツ、アルチェネロチョコ、りくろーおじさん

※ケーキやクッキー、パフェなども植物油を使わず自分で作ったものならOK(砂糖はてんさい糖、果糖、水あめ、単花蜜で代替)

植物油と乳化剤が使われてるすべてのもの

いちいち「避ける食材」をチェックしなくていい

炎症を起こす成分を含む食材リストをアレコレと上述しましたが、食事のたびに毎度確認する必要はありません。

ひどい炎症も、環境さえ整えて正しいアプローチをすれば寛解までに1ヶ月くらいなので、30食分の「脱・炎症」の料理レシピを作りました。

参考にしてもらえば、いちいち当ページの表を見て、「この食材は◎、これは×」なんて確認する必要ないです。

完璧な食事制限なんてムリ

紹介した食材は飽くまで目安であり、完璧に制限するなんて現実的じゃないです。(それでも植物の油だけは徹底的に避けることをオススメします)

の欄に書いてあった食材でも、実際に食べてみたあとの3日間くらい様子を見て、そこまで病気の症状が悪化しないならご自身の体と相談しながら、頻度を考えつつ食べるといいと思います。(住環境その他の可変要素は排除してる前提)

制限ばかりだと心の健康を損なうので、バランスを取りましょう。