アスペルガー(ASD)が定型発達の人に共感するたった1つの方法

発達・2E

ASD(自閉症スペクトラム)の一種であるアスペルガー。

なんでも理屈で考えてしまうのがアスペルガーの特徴です。

ゆえに人に共感できずに、人間関係がトラブりがち。

今回は、

  • アスペルガーが人に共感する方法
  • 人がアスペルガーに共感させる方法

を紹介する。

アスペルガーが人に共感する方法は「共感=解決」と考えること

アスペルガーが定型発達(いわゆる普通)の人に共感するたった1つの方法は、共感する=解決、というゴール設定をすること。

共感自体が解決になる、ということ。

アスペルガーは呼吸のように「解決」を考える

共感脳・解決脳という言葉を聞いたことがある人もいるかも。

アスペルガーは、圧倒的に解決脳。

どんな話題でも、問題の原因や解決、改善を考えてしまいがち。

なぜならそれ自体がアスペルガーの目的だから。

でも、定型発達(普通)は共感脳が強い。

だから原因や解決や改善なんて論点じゃない。

共感脳の人に、解決脳の話し方をしてしまうと、話を全然聞いてもらえてない!という感覚に陥らせてしまう。

そこで、目的(ゴール)そのものを共感に設定することによってすれ違いを減らせる。

事例3つと対策

例1

今日仕事でめっちゃイヤなことがあってさぁ

こういう話をアスペルガーが聞いた時、以下のように考える。

  1. 仕事でイヤなことがあるのか
  2. じゃあ避けるか休むか辞めるかしないと
  3. 避けるにはどうすれば…
  4. 休むにはどうすれば…
  5. 辞めるにはどうすれば…

そして相手に怒涛の質問攻めをしてしまう。

───話してる側からすると、

イヤイヤイヤイヤ、ちゃうねん、聞いてほしいだけやねん。世間話みたいなもんやねん

ってなる。

正解例としては以下。

  1. 仕事のイヤなことってどんな?
  2. うわ~それはイヤやなぁ
  3. 最悪やん
  4. そんな中で頑張ってるんやな
  5. ほんますごいわ

例2

パートナーとケンカが多くてうまくいってないんだよ~

こういう話をアスペルガーが聞いた時、以下のように考える。

  1. ケンカが多いのか
  2. 原因はなんだろう
  3. 接し方や言い方かな…
  4. 金銭的なことかな…
  5. 将来のことかな…

そして相手に怒涛の質問攻めをしてしまう。

───話してる側からすると、

イヤイヤイヤイヤ、ちゃうねん、聞いてほしいだけやねん。世間話みたいなもんやねん

ってなる。

正解例としては以下。

  1. どんなことでケンカすんの?
  2. それはきついなぁ
  3. すれ違うの超悲しいやん
  4. 付き合ってたら色々あるかぁ
  5. それでも好きでいられるのはステキやわ

例3

今朝ニュースで殺人事件のことやってて怖い

こういう話をアスペルガーが聞いた時、以下のように考える。

  1. 殺人事件か
  2. 原因はなんだろう
  3. 怨恨?嫉妬?
  4. 凶器はなんだろう
  5. 回避できなかったのかな

そして相手に怒涛の質問攻めをしてしまう。

───話してる側からすると、

イヤイヤイヤイヤ、そこちゃうねん、怖いって言ってるねん。

ってなる。

正解例としては以下。

  1. 殺人とかめっちゃ怖いやん
  2. 被害者の人もかわいそうやな
  3. 物騒な世の中やわ
  4. 誰が何するかわからんわ
  5. 気をつけような~

間違った共感

共感しようとして間違えるパターン

最近あまり会ってないよね~

と言われた時、以下のように返すと間違えてる可能性が高い。

  1. 確かに会ってない
  2. コロナもあったし
  3. お互い忙しいもんな
  4. そのぶん成長してるよ
  5. しんどいけど頑張ろー

ぱっと見、共感してるように思えるけど、違う。

正解例は、1つ。

「次いつ会う?」

───どういうことか説明する。

定型発達は本音を言わない

定型発達(ふつうの人)は、「感情」を見せやすく「欲」を見せにくい。

「どう感じてるか」は言うけど、「どうしたいか」を言うことがあまりない。

赤ちゃんみたいなもん。

泣いてるのはわかるけど、どうしたいかがわからんっていう。

多くの場合、本人が欲を自覚してないか、責任を自分で負いたくないからこちらに察してもらおうとしてる。

前項での「最近あまり会えてない」という定型発達の言葉は、「会いたい」という意味。

だから最適解の返しとして、

「次いつ会う?」

になる。

そもそもなぜ共感できないのか

アスペルガーが、そもそもなぜ人に共感できないか。

相手の今この瞬間の心を無視してるから。

前項の事例を見てもらうとわかる通り、相手の話してることから飛躍しすぎる。

もちろん、抽象力やワーキングメモリの高さゆえだけど、だからこそ視点を低くする必要がある。

木に登って遠くを見渡してると、情報量はとても多いけど、木の真下にある地面や木の根元はあまり見えないでしょ。

地面に下りて、近くを見ようとするプロセスが大切。

相手の心に意識を向けよう。

共感のほうが実はラクでトク

アスペルガーにとって、定型発達の人に共感するのはとても難しく感じると思う。

でも実は、共感のほうが解決よりラクでトク。

解決脳は、言うなれば上昇志向だから、問題を解決することに使命感や達成感を感じる。

言い換えると、自分に課すハードルが高いってこと。

「共感なんかして何になんねん🥱」

とすら思ってるまである。

問題を根本から解決するというのは、いろんな前提条件や試行錯誤や膨大な情報が必要やから、大変。

共感は、いま目の前に転がってる、問題と解決のニコイチやからラクやねん。

人間は、共感してくれる人を好きになって仲良くしたくなるし、励ましたり信用したりする。

共感できるようになったほうが、人生全体としてトクが増えるで。

注意点

共感というのは、多くの場合、表面的な会話。

ASD、特にアスペルガーは表面的な会話に意味を感じにくい。

しんどくなってくる。

そんな時は、会話をいっそ避けることも大切。

対策を以下の記事で書いてるから参考にしてみて。

アスペルガーに共感させる方法2つ

最後に、定型発達の人がアスペルガーに共感してほしい時、共感してもらいやすい方法を伝える。

  1. 共感してほしいのか問題を解決したいのか伝える
  2. 遠回しな言い方をしない

アスペルガーの人に何かを話す時、頼み事をしたい時、どストレートにダイレクトに伝えてあげて。

それでダメなら、ごめん、あきらめて()
たーひと
たーひと

 

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