食べ物にアレルギーないのにアレルギーみたいになる人

この記事は約11分で読めます。

たぶんねぇ、原因も何もわからないのに、あっちが痛いこっちが痛いとか、胃腸の調子がとか息が苦しい咳が出るとか、色々と体の不調が続いたりしてる人って多いと思うのね。

そういうのを「不定愁訴」って言うんだけど、前々から何度もブログで言ってる通り、原因がないことってのはこの世に存在しなくて、現状の科学的にも全ては因果の法則から外れられないねん。

それは当然、自然の一部である人間の体にも当てはまることで、現代の医学的には風邪の根本原因すらわかってないというなんとも頼りない惨状なわけだけど、それでも絶対に原因ってのは存在してて。

んで今回は、最近の僕の体調を例に挙げて、こういうことが実際に起きるよってのを話していこうかなって。

食えないのに健康

知る人ぞ知る僕の食生活なんだけど、ここ1年くらいほとんど小麦粉しか食べてないねん。

詳しくはこっち読んでもらって。

→→→小麦粉だけを食べて超健康体になった話

→→→一年半で、三ツ矢サイダー300リットル以上飲んでる話

本当に、野菜なんか1年で5皿も食べてないし、なんなら食べたら皮膚炎になったり呼吸困難になったり、大変やねんな。

で、どちらか言うと、鶏のムネ肉とかささみとか、白身魚とかのたんぱく質なら多少は食べられるから、どうしても小麦粉だけで頭おかしくなりそうな時は、そういった物を素焼きしたり塩で食べたりするねん。

ちなみに、調味料としては塩と砂糖がメインで、その他のしょうゆとかみそ、酢などを口にすると、同じく皮膚炎起こしたり、内臓がただれたりする。

ここ数年は、本当に、自分が一体何を食べられて何を食べられないかって実験を繰り返しまくって、時には重症になって歩けなくなったり、皮膚なくなったり、それに対処してある程度は元に戻ったらまた実験して……を繰り返してる。

もちろん、代謝を上げないと、細胞分裂のスピードも遅くなって、そういう体の不調が元に戻るのも遅くなるから、どれだけ体がしんどくても、激痛であっても、手足がある程度動く限りは絶対にウォーキングやジョギング、筋トレっていう運動はほぼ毎日欠かさずしてるねん。

ただ、栄養的に、小麦粉ってのは糖質で、糖質ってのはブドウ糖と食物繊維のことだから、なかなかたんぱく質をうまく摂取できなくて、お米よりはパスタのほうがたんぱく質が豊富やねんけど、それでもあんまり有酸素運動をし過ぎると、脂肪よりも先に筋肉が分解されて再利用されてしまうねんな。

これを「カタボリック」と言う。

元々がヤセ型だから燃やす脂肪もなくて、どんどん減量中のボクサーみたいな体になってしまうから、有酸素運動は加減しなきゃいけないねんけど。

食えるもの探し

んで、鶏肉や白身魚ならまだ食えるって言ったけど、これも1日3食食べてしまうとやっぱり完全には大丈夫じゃないから前述した症状が多少起こってしまったりして、んーーどうしたもんかなぁって考えたわけやねん。

──ある時、ちょっと小麦粉以外のものを食べすぎて、症状が悪化してた時に、ちょっとヤケクソになって、茹でたパスタに粉チーズをかけて食べてん。

で、普段ならダメなものを摂取した時って、ものの数十分から1時間くらいで体は異変を起こし始めるだけど、この時は大して変化がなくて、なんと多少なら粉チーズ(Kraftってメーカーの)を食べられるってことが判明した奇跡の瞬間やってんな。

だけど、以前に、バターとかチーズで足の甲やふくらはぎとか、皮膚の薄いところがヌルっと剥離しちゃったことがあって、その時に、

「乳アレルギーかぁ?」

って思ったわけやねん。

食物アレルギーって、血液検査で調べても、出てきた数値と実際に食べてどんな症状が起こるかって、実は医学的にも科学的にも因果関係がないってとこまではわかってるねんな。

詳しくはこっちを読んでもらって。

→→→食物アレルギー検査の数値と実際の症状は無関係

つまり、食物アレルギーの検査でめっちゃ数値が高くても、それを実際に食べてなんにもならないですよ~大丈夫ですよ~って人も居る。

一方で、僕みたいに、なんのアレルギーもないはずやのにとんでもなく強い症状が出て、下手したら死んじゃう人も居るってこと。

これって、医学的に言えば「原因不明」として片付けられて、難病でもなんでもないし、障害でもなんでもない扱いなんですよねー。

下手すりゃ死ぬし、敵がどこにあるかもわからん四面楚歌の状態やのに。

世知辛いっすよねぇ……。

アレルギーじゃないなら、なんだ??

───話を戻して、じゃあ僕の体、マイボディは、一体何に反応してそんなことになってるんや???

って疑問が当然アスペの僕としては浮かぶわけで。

乳アレルギーでもないのに、チーズとか乳製品で大変なことになったり、野菜を食べても大変なことになったり、一体僕の体で何が起こってるんだ??……と。

以前の記事で「可変要素」って言葉を使ったけども、これが重要になってくる。

→→→脱ステ中、1日の中で変化する症状について(日内変動)

疑問が浮かんで、その疑問を晴らすには、結果から辿っていって原因を突き止めるしかないやん?

原因と思われるもんを片っ端から列挙していって、さらにその原因の原因を掘り下げていって、消去法でいろんな可能性を潰していって、一番最後まで残った要素が「確実な答え」やねん。

人間の体の不思議もそうやし、いろんな社会問題もそうやし、仕事でのトラブルシューティングもそうやし、「問題」や「謎」ってもの全てに共通した、解決のためのロジック(論理)やねん。

んで、僕の食事の場合は、うまい具合に「可変要素」が限りなく少ない状態やってんな、幸い。

ステロイドって薬をやめるために、予め、衣食住における「原因と思しき要素」を限りなく排除していって、食べ物も小麦粉だけ食ってりゃ元気で居られるっていう、これ以上ないほどに恒常性を獲得した状態。

これほど実験に適した環境や状況ってのは他にないわけですよ。

(理想を言えば無菌室とかになってくるけども)

つまり、小麦粉しか食べてなければ健康なわけやから、そこに違うものを1つ足して、なんらかの変化があればその足した1つに原因があるのは確実やん?

しかも、その試行回数(食べる→体が悪くなる)が増えれば増えるほど、その「足した1つ」が原因である可能性は限りなく100%に近付いていく。

可変要素を限りなく減らして試行回数を重ねるってのは、実験の方法として一番基本的なことやねん。

普通の人からしたら、気の遠くなる作業かもしれんけど、こういうことを何年にも渡って、調味料とか添加物のレベルから1つ1つ確かめて実験して……を繰り返してるわけですよ。

ようやく話が戻ってきたよ、チーズの話。

ここで改めて整理してみる。

・乳アレルギーではないけど、乳製品で炎症を起こす

・大丈夫なチーズもある(!!)

・大豆アレルギーもないけど、醤油や味噌で大変なことになる

・でも枝豆や大豆油なら多少は大丈夫

要は、同じ乳や大豆でも、大丈夫なものとそうでないものがある。

もっと具体的に、過去に悪化したものを挙げる。

・乳飲料(R-1)

・バター

・モッツァレラ100%以外のチーズ

・漬物(ぬか漬け)

・さしすせその「す・せ・そ」

・大豆由来の乳化剤、たんぱく加水分解物(添加物)

・酸化した植物油脂

・色の濃い野菜

・鰹のたたき

ざっと思いつくだけでこれくらい。

唇に触れた瞬間からただれるものや、食べて数分後にかゆみや湿疹が出るもの、呼吸困難になるものなどなど、僕にとってのラズボスと四天王みたいな存在たちですよ……。

食えないものの共通点は!?

さてさて、次に大切なのは、これらの一覧の中から、連想できる要素や共通点を探してく作業に入る。

ややこしいように思うかもしれんけど、実はこれ、ミステリー小説や探偵モノの推理よりは簡単やねんで。

だって人間の心とかじゃなくて「物」やし、ありがたい事にこれらの細かい成分とかは現代の科学がちゃんとある程度は解明してくれてて、しかも今じゃスマホで簡単に調べられるし、厚生労働省が公開してる「食品データベース」とかでもめちゃくちゃ細かい成分表が見れたりする。

成分の意味がわからなかったり、そもそも知らなかったりしても、またそれをさらにインターネットで検索すればちゃんと理解できるくらい詳しく解説されたページが出てくる。

至るところに答えや知識があるから、推理なんて雲を掴むようなこととは全然違うし、求めれば求めるだけ答えを得られるんですよ。

すごいよ、現代!!

……話を戻して、さっきの一覧から連想される要素や共通点を考えてみると、おそらく自分で料理をする人とかなら察しは付くと思う。

食文化の変遷と現代人

人間の食文化ってのは、狩猟をして獣を追っかけてた頃から比べると、かなり目覚ましい発展を遂げてるよな。

狩った獣を、すぐに食べてた時代って、嵐や雨や体調不良の時はもう食べ物がなかったんよな。

だって、狩ってすぐ食べないと腐るやん?

いかんせん、電気がないから冷蔵庫もないし、そもそも「保存する」っていう概念がなかったわけやねん。

そっから、乾燥させて熟成させたりって方法を編み出して、いろんな知恵を絞って「保存食」ってものを生み出してきたわけやねんな。

その知恵というか、人間の、よりよく生きることへの執着心から生まれる無限のパワーって凄まじいなって、単純に思うよね。

んで、この話がどう繋がるのってことやねんけど、さっきの一覧の食品に共通してるのが、

発酵・醸造・熟成・(&酸化)

なんですよ。

かつて人類が、菌とか酵素ってもんを発見する前から、なんらかの食品を放置したりして、腐らずに(厳密には腐ってる)ある程度の期間は保存しておけるっていう究極の方法を発見したわけやん。

当時は電話や手紙なんてもちろんないから、集落から集落、群れから群れに口コミで数世紀に渡って少しずつ浸透していったんやと思うわ。

で、何を隠そう、人類が生きてくのに編み出したこの素晴らしい発見が、こんなに科学技術が発達したSFみたいな現代の人々の体を苦しめてることになってるわけですよ(笑)

微生物と人間の関係

どれかのエントリーでも書いたけど、人間には皮膚にも内臓にも共生菌ってのが居て、それを産まれる時の産道からとか産まれてからの人の肌から獲得するわけやねんな。

その共生菌ってのは一人の体に100兆匹とか居て、そいつらの働きによって、いろんな外部からの毒素や微生物に対するバリアに恵まれてるわけやねん。

もっと言うと、免疫=共生菌や常在菌って言っても全然過言ではないねん。

細かい話は割愛するけど、人間の免疫ってのは大別して2種類あって、Th1とTh2ってのがあるねんな。

ヘルパーT細胞ってのを略してThって書くねんけど、それの1型と2型があるってことね。

んで、そのどっちになるか(分化するか)ってのを、制御性T細胞ってやつがコントロールしてると。

その制御性T細胞がどこに多く存在するかってーと、消化管内で。

なんと、その制御性T細胞ってのの数と、腸内細菌の中の、ある種類の数とに相関関係があるって研究があるねん。

要はその該当の腸内細菌が増えたり減ったりすることで、ヘルパーT細胞のバランスを保つ制御性T細胞も増えたり減ったりするってことやねん。

つまり、免疫がバグって、普通なら食べると栄養になったりする食べ物のいろんな成分に、過剰に反応するようになってしまう、と。

いわば、自己免疫疾患なわけですよ。

しかもバリア機能がないから、発酵や醸造された食品を食べた時に、それに大量に含まれてるカビや麹菌やヒスタミン生成菌とかの微生物類が体内から全身を巡って、内部感染して、強烈な免疫反応が起きる、と。

要は菌血症や敗血症の機序にも似てるよね。

人が菌を駆逐して菌が人を駆逐する?

で、その腸内細菌が増えたり減ったりするのがどうして起こるかというと、薬の抗生物質とか、添加物の乳化剤とかやねん。

先進国の現代人って、みんなが多種多様なそれらをかなり多く摂取してるし、これを読んでるあなたももれなく、これまでの人生やこれからの人生で、抗生剤や乳化剤を摂取しまくってるねんで。

普段は、スーパーやコンビニで売ってるものを裏返して、原材料なんて見ないとは思うけど、まぁ~~~~~乳化剤が使われてない商品なんてほぼないってくらい、ほぼ全ての商品に使われてるねん。

ただ、乳化剤ってのが体の機能を不可逆的に壊すってわかってきたから、メーカーもずる賢くなって、品質表示義務に違反しない程度に、僕たち消費者がわかりにくい名前に変えたりして表示してるねん。

「レシチン(大豆由来)」ってのも、結局は乳化剤のことやけど、大豆って書いとけば「イソフラボン」とか体に良さそうなイメージが先行するから、あまり悪いものとは思わへんやろ?

でもこれも消化器の機能をぶっ壊すねんなー。

しかも、さっき不可逆って書いたけど、現代の医療ではそのバグった機能を完全に元に戻すことはでけへんからね。

人が人を駆逐する?

ここで、アスペイズムのメインテーマの1つでもあるステロイドが出てくるわけで。

腸内細菌のバランスが壊れて、消化器がおかしくなって、免疫がおかしくなって、いろんな病気を発症しまくって、いろんな症状が出まくって、でもそれが抗生剤や食品添加物が原因となってて食べ物の毒素や微生物を分解できてないからなんて、日本に数千人いるお医者さんも誰も知らない、ごく一部の科学者しか知り得ない新しい知識やから、治療法なんてあるわけもなくて。

じゃあお医者さんはどうするかっていうと、目先の炎症とか症状に対処するしかなくて、ステロイドを出して炎症を鎮めましょう、と。

原因がわからんからその薬をやめられないし、やめたらぶり返すし、以前のエントリーでも書いた「ヒスタミンH1受容体遺伝子の発現」ってのが実際に起こるんであれば、免疫反応そのものが激しくなっていくし、端的に言うと最終的に炎症で死んじゃうわけやん。

これが、誰しもの体で起こり得るめちゃくちゃ重大な可能性なわけやのに、現代では全然まだまだ着眼されてないから、とてもこれからの先進国の人達の健康とか医療ってのを憂いてしまうわ。

なんか関係ない話にまで波及しちゃったけど、僕が言ってることは科学的に立証されてることもあれば、可能性は高いけどまだ未確定って話もあって、これを無責任とかホラ吹きって言う人も居ると思うねんな。

でも、人間の命や人生っていうもんに直結することやから、その人類にとって何よりも大切にすべきものを、人為的に搾取したり破壊してる可能性ってのは、人間としてはどんどん考えていかなきゃいけないし、何よりも優先して立証してかなきゃいけないことやから、問題や可能性の提起ってのはどんどん積極的にしてくべきやねん。

ということで、かなり長くなったけど、自分の体を実験道具にして得た知識と経験を元に、人間全員に共通するであろう可能性を今後も提示していこうと思うよーん。

またでbye。

コメント

タイトルとURLをコピーしました